運転免許を持っている介護職のメリット

平成12年4月に施行された介護保険法によって、介護が必要な高齢者が利用できるさまざまなサービス事業所が運営されている。地域による違いはあったとしても、全国各地で介護が必要な高齢者は存在しており、介護職の需要はどの地域でも高くなっている。売り手市場である介護職の求人募集は数多く存在しているが、運転免許を取得しておくと選べる事業所の幅が増えるのがメリットと言える。デイサービスや小規模多機能型居宅介護などの事業所は、事業所と自宅間において利用者を送迎する必要がある。大規模の事業所であれば専用の運転手が採用されている事もあるが、小規模事業所に関しては介護職員が送迎の運転を担当するケースも少なくない。グループホームなど他のサービス事業所においても、体調不良時に病院への送迎を行ったり、利用者を乗せて運転する機会は意外に多いのだ。運転免許を取得しておけば、採用面接の際にそれが有利に働くこともある。

地方のエリアになると、事業所と利用者の自宅までの距離が遠いことも多く、訪問ヘルパーなどのサービスに関しても移動時に車を使う必要性が高くなることが多い。自宅に訪問する移動手段として車を使用する場合には高齢者を乗せる必要はないが、運転免許を取得していないと移動の際に自分自身が対応できなくなる場合もあるのだ。その他にも新規利用者の面談などを行う場合には、自宅だけではなく病院や施設などを訪問することもある。介護職でも主任クラスになれば、面談などによって事業所外に移動する必要性も高くなるため、運転免許を取得しておくことが仕事の幅を増やす事に繋がるはずだ。介護の資格以外に運転免許も活かすなら、介護ドライバーの仕事を候補に挙げるのもいいだろう。